顎関節症
顎関節症の三大症状
- 顎がカクカク音がする
- 顎が痛い
- 口が開かない
このような顎の異常が気になることはありませんか。顎の痛みや違和感は、顎関節症の症状の一つです。そのままにしておくと、さらに症状が悪化して日常生活に支障をきたします。当院では顎関節症の診断と治療を行っていますので、早めの診断をおすすめします。
日本人の2人に1人は顎関節症
近年、日本人の2人に1人は顎関節症の症状があり、20~30代の女性に多い顎の病気といわれています。顎関節症は、顎の骨のずれが原因で起きる顎関節の病気です。ひどくなると激痛が走り、頭痛や肩こりに悩まされ、身体に悪い影響を及ぼします。
顎関節症の原因
顎のずれは、歯ぎしりや食いしばり、頬杖や姿勢の悪さなどが原因で生じます。一番大きく影響するのが、食いしばりと噛み合わせです。
<顎がずれる主な原因>
食いしばり / はぎしり / うつ伏せ寝 / 柔らかいものばかり食べる / 頬杖 / 外因性の怪我 / 強いストレス / 悪い姿勢 / 歯科治療 / 不正咬合 など
【原因1】食いしばり
お口を閉じた時、通常は上下の歯は接触せず少し開いた状態で、触れ合うのは食事をしている時だけです。この時、歯には約40㎏の力が加わります。ところが意識的に歯を食いしばったり歯ぎしりをしている場合は約100㎏もの力が加わるので歯や根にダメージを与え、むし歯や歯周病になりやすくなります。それが長期間続くと顎関節に負担がかかり、頭痛・肩こり・手足の痺れなど全身に悪い影響が及びます。
<食いしばりによる不定愁訴>
頭痛 / 頚椎部の痛み / 肩こり / 手足の痺れ / 腰痛 / 歯のしみ / 歯の傷 / 歯が動く / 歯の痛み / 歯ぐきの出血 / むし歯 / 歯根破折 など
【原因2】上顎と下顎のずれ
顎のずれが大きいと顎関節症になりやすく、頭痛・肩こり・腰痛・めまいなど不定愁訴などが現れやすくなります。
上下の歯を噛み合わせた時の歯の状態を見た時に、
- 上の前歯と下の前歯の位置がずれている
- 下の歯が上の歯に隠れて見えない
- 上の前歯が下前歯に被さっていない
などの状態であれば顎関節症の可能性があります。また、姿勢が悪くて背骨がずれている場合も、顎がずれる原因になります。
顎関節症治療の流れ
顎関節症は、原因を詳しく探り、マウスピースなどで顎のずれを正常な位置に戻して症状を変化させます。
Step1.カウンセリング
患者さまの症状や治療に対するご要望を伺い、お口の中の状態を詳しく調べます。また、診断に必要な検査を行います。
Step2.セカンドカウンセリング
検査結果をもとに診断し、現状を説明いたします。
Step3.マウスピース
マウスピースを装着して下顎を正しい位置に誘導します。正しい位置とは、顎の痛みや頭痛・肩こりが消える、患者さまの体が楽になる位置です。1~3ヶ月ほど様子をみます。
Step4.正しい状態をキープ
顎が正しい位置に戻ったら、その状態をキープして正しい噛み合わせになるように調整していきます。